2023年1年間の東南アジアの投資・M&A動向に関するレポートを公表いたしました。宜しければご覧頂ければ幸いです。
主なポイントは以下となります。
■2023年のM&A実績は、件数は35件と前年比ほぼ横ばいなるも、金額はUS$1,125Mで前年比で増加。これは1億ドル超の比較的規模の大きな買収案件が3件あったことが要因
■マイノリティ出資・スタートアップ投資は125件で、前年比マイナス22件。三井住友によるベトナム商業銀行VPBankや住友生命によるシンガポール生保SingLifeへの出資などの目立つ案件があり、金額は前年比42%増加
■東南アジアのスタートアップによる資金調達は2023年において低調であったが、特にフィンテック・金融関連のスタートアップによる、大規模な調達が継続した。日本の事業会社による投資も相対的に存在感を増しており、東南アジアスタートアップ資金調達トップ8件のうち4件に関与
■東南アジア各国上場企業のEBITDAマルチプルは2022年以降下落が続いており、足元で多少回復しているが2022年の水準までは回復していない。現時点の低バリュエーション市場において、買い手にとって投資の好機であるとも言える
■直近で弊社ではインドネシアのクレジットカード発行フィンテック企業であるHonestの資金調達案件、服部モータースによる中古車C2C売買のAncarの子会社化案件にアドバイザーとして関与しています